
3月27日、学校に行けない・行かない子どもたち(不登校の子どもたち)を地域で支える先行事例を学ぶため、福岡県飯塚市で見学会を開催しました。不登校の子どもと家族の支援活動をする8つの団体さんたち(実行団体、支援対象団体)にご参加いただきました。
この見学会は、休眠預金等活用事業2024年度通常枠事業で「ふくおか共育コンソーシアム」として一緒に事業運営をしている一般社団法人家庭教育研究機構さんのご尽力で実現しました。
見学会では、家庭教育研究機構さんが運営する2つの居場所、飯塚市立筑穂中学校のSSR(スペシャルサポートルーム)とフリースクールみんなのおうちを訪問しました。

筑穂中学校のSSRは、同中に在籍する不登校の生徒が利用する居場所、「校内フリースクール」です。校内に専用教室があります。
家庭教育研究機構さんが福岡県飯塚市教育委員会から委嘱される形で、2022年から校内フリースクールを運営しています。
公立中学校の校内にフリースクールが設置されるのは、九州で初めてです。

家庭教育研究機構代表の芳野仁子さんに、生徒たちの1日のスケジュールや、それぞれ取り組んでいることなどについて教えていただきました。
先日の卒業式では、SSRを利用する3年生6人が卒業しました。

給食室の方々からSSRの生徒たちに寄せられたメッセージが掲示されていました。

専用教室は、低いテーブルや木の椅子などリラックスできる雰囲気。思わず、ごろんと寝そべりたくなります。
SSRの生徒たちはずっと専用教室にいるのではなく、在籍クラスの教室とこの専用教室を自由に行き来できるのが特徴です。担任の先生たちも出入りします。
最初は専用教室だけで過ごす生徒たちも、次第に心と体の充電ができて在籍クラスに足が向くそうです。
「学校か学校以外(フリースクール)か」。
不登校の子どもたちにとって、大人が用意する学びの場は二者択一となりがちです。
筑穂中SSRのような「シームレスな学びの場」が、いろいろな悩みや不安を抱える子どもたちの可能性を大きく伸ばすことが分かりました。

続いて、筑穂中から徒歩5分のところにある、フリースクールみんなのおうちへ。
現在は、小学4年生以上の子どもたちが利用しています。

以前は幼稚園だった建物で、懐かしい雰囲気。子どもたちが体を動かしたり、イベントを開催したりする広い部屋もあります。


みんなのおうちでは、スタッフ手作りの昼食を提供しています。元気の源である、食を大事にしています。
心身の状態で噛む力が弱い子どもや、味覚に敏感な子どもなど、一人ひとりに合わせて食材の大きさや硬さ、味付けを工夫して提供しているそうです。
子どもたちが集中かつ安心して食べられるように、食事専用の部屋を用意しています。
.jpg)
学習スペースも、たくさんの工夫が。
人と向かい合って座れるテーブル、個別で作業できる席、くるくる回る椅子。
安心して学習できるよう、子どもたちは自分が心地良い場所を自由に選びます。
.jpg)
ちくご川コミュニティ財団が資金分配団体を務めた休眠預金等活用事業2021年度通常枠事業で、実行団体だった家庭教育研究機構さん。
3ヵ年の事業計画で「校内フリースクールの設置」を掲げていました。
「『学校の中に、私たちのような民間組織が入るなんて許されるはずないよなあ』と思っていました」と振り返る、芳野さん。
筑穂中や地域の理解を得ることを粘り強く進め、実現しました。
人件費の確保や人材育成など、組織基盤強化のための伴走支援への感謝についても語ってくださいました。
のコピー.jpg)
見学会を受け入れてくださった筑穂中学校と家庭教育研究機構の皆様、ありがとうございました。
あなたも想いと活動をつなぐ
プラットホームに参加しませんか?
利用したい方へ
CSO(市民社会組織)団体への資金提供だけではなく団体運営や
広報といった活動全般の伴走支援、個人への助成事業を行っています。
寄付をお考えの方へ
課題解決のために、地域で活動する
個人・団体をぜひ一緒
に応援してください。