おなか元氣基金

食と働くを通じて、人の可能性をひらく ― おなか元氣ぐるーぷを訪ねて ―

食と働くを通じて、人の可能性をひらく ― おなか元氣ぐるーぷを訪ねて ―

おなか元氣ぐるーぷ様を訪問しました

ちくご川コミュニティ財団では、冠基金を設置いただいている企業や個人の皆さまを定期的に訪問し、活動の現場や想いを伺っています。

先日、福岡県久留米市のおなか元氣ぐるーぷ様(代表 白仁田裕二 様)を訪問しました。

おなか元氣ぐるーぷは、「食」と「福祉」の両面から地域課題の解決に取り組み、生きづらさや働きづらさを抱える方々の社会参加を支える活動を続けています。
自社農園での野菜の植え付けや収穫、道の駅くるめ内レストランなど3つの飲食店事業、そして就労継続支援A型/B型事業所運営を通じて、働くことに不安を抱える方々や社会とのつながりを求める方々を支援しています。

同社が大切にしているのは、「できないこと」ではなく「できること」に目を向けること。
食生活の改善や日々の小さな成功体験を積み重ねながら、一人ひとりが自分らしい一歩を踏み出せる環境づくりを続けています。


その想いを地域へ広げる取り組みの一つとして、2026年5月1日に、ちくご川コミュニティ財団にて冠基金「おなか元氣基金」を創設いただきました。

今回は、利用者の方々が働く居酒屋や就労継続支援事業所の現場を訪問し、冠基金に込められた想いについてお話を伺いました。

「働くこと」の前に 大切な一歩

80名近い利用者の方の中には、長期間家から出られなかった方や、人との関わりに不安を抱えている方も少なくありません。
そのため、支援の第一歩は「就職」ではなく、「まず家から出てみること」。
見学や体験から始まり、感謝日記を書いたり、仲間と一緒に学んだりしながら、少しずつ生活リズムや自信を取り戻していきます。

「以前は欠席が多かった人が、少しずつ通えるようになるんです」

そんなお話が印象に残りました。

認知行動改善をテーマにした勉強会も毎月開催されており、自分の体験や悩みを共有しながら前向きな変化につなげています。

▼一つひとつ真心を込めて料理の下準備。利用者の方の得意分野を活かしている。

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食生活の改善が人生を変える

おなか元氣ぐるーぷらしい特徴の一つが、「食」を大切にしていることです。利用者には玄米を中心とした昼食が提供され、調理や仕込みなどの作業にも参加します。

「まずは味噌汁だけでも続けてみる」
そんな小さな実践から始めることで、生活習慣が整い、

・朝起きられるようになった
・家族との関係が良くなった
・家にお金を入れられるようになった

といった変化につながることもあるそうです。
食の改善は、単なる健康づくりではなく、その人らしい暮らしを取り戻すきっかけにもなっています。

▼開店準備中の居酒屋まんまるの店内。利用者の方が丁寧に掃除していた。

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地域の中で役割を見つける

利用者の皆さんは、居酒屋やレストランでの接客、食品加工の仕事、調理や仕込みなど、さまざまな現場で経験を積んでいます。

一人ひとりの状態に合わせて無理なく挑戦できる環境があり、「働くこと」と「学ぶこと」を行き来しながら、自分らしいペースで前進できる仕組みが整えられています。

そこには、「できないことを見るのではなく、できることを増やしていく」という姿勢が感じられました。

▼野菜のカットや下処理など仕事の手順を、誰にでも分かりやすく。細かくチームに分かれて、支援員さんがそばで一緒に作業しながら見守る。

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冠基金に込められた想い

訪問では、冠基金についても意見交換を行いました。
おなか元氣ぐるーぷの皆さまからは、

「こうした取り組みが地域に広がってほしい」
「働くことや学ぶことの可能性を広げるきっかけになればうれしい」
というお話をいただきました。

さらに、基金設立について社内共有することで、社員やパートスタッフの皆さんにも良い影響が生まれているとのことでした。

地域の希望を支える仕組みへ

今回の訪問を通じて感じたのは、おなか元氣ぐるーぷの支援が「就労支援」という言葉だけでは表せないことでした。
一人ひとりの生活や健康、そして「自分も地域の役に立てる」という実感を取り戻す支援が、日々積み重ねられています。
ちくご川コミュニティ財団は、こうした地域の挑戦を応援する企業や個人の想いをつなぎながら、誰もが希望を持って暮らせる地域づくりに取り組んでまいります。

おなか元氣ぐるーぷの皆さま、このたびは貴重なお話をありがとうございました。

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