5周年ありがとうの会に寄せて 代表者よりご挨拶

5周年ありがとうの会に寄せて 代表者よりご挨拶

7月27日、ちくご川コミュニティ財団の創立5周年を記念した「5周年ありがとうの会」を開催しました。会場の久留米大学御井キャンパス、オンラインあわせて68名にご参加いただきました。
感謝の気持ちを込めて、弊財団代表理事/理事長の宮原信孝より本会で述べた挨拶文の全文を掲載いたします。

詳しい開催レポートは写真と一緒に後日改めてお知らせいたします。

ご挨拶  一般財団法人ちくご川コミュニティ財団 代表理事/理事長 宮原信孝

 

 本日は猛暑、いや酷暑の中、ちくご川コミュニティ財団5周年ありがとうの会にご参会いただき誠にありがとうございます。また、オンラインでも各地からご参加いただき心から感謝申し上げます。更に、この会場を借りてくださった伊佐淳久留米大学経済学部教授・学部長に感謝申し上げます。

 本日の会は、「5周年ありがとうの会」と銘打ち開催しています。過去5年間、いや準備を始めてから6年半の間、全く海のものとも山のものとも分からない一つのアイデアが、皆さまのご支援のお陰で、ふにゃふにゃの形から、芯が通り幹もしっかりとし、枝葉もどんどん広がり伸びていく樹木のようになってきました。まだまだもっと水をやり、根を張らせ、地盤を固めながら、幹・枝葉を強くしていく必要がありますが、まずは、ここにいらっしゃらない方も含め、弊財団を支えていただいてきた皆さま方にお礼申し上げます。ありがとうございました。

 ここで少し、弊財団のコンセプト、ヴィジョン、及びミッションについてお話させていただきます。

 現在私たち市民は、行政にも大企業にも頼ることのできない時代を過ごしています。行政需要が増加・多様化する中で、行政は資金も多様化に対応する人財もスキルも足りません。また大企業も自己にとって最も都合・効率の良いところを選んで進出するので、いつも頼ることができる相手とは言えません。今必要なのは、地域社会の自立です。私たち地域社会の市民が自らの手で私たちにとって最も良い社会を作って行く必要があります。

 私は19年前に故郷(ふるさと)久留米に帰ってきました。その時驚いたのは、400を超す市民社会組織CSOが活発に活動しているということでした。そこで私もCSOの皆さんに混じって市民活動を始めました。10数年続けました。市民が主役のまちづくりという国際ボランティア学会のシンポジウムも行いました。はっきりしたのは、CSO活動を支える枠組みがなく、CSO自体に人財・資金・スキル・情報が十分ではないということでした 

 中間支援団体とCSOを支える枠組みが必要なのです。私は、20181月に行われた久留米市長選挙に出馬しましたが、公約の大きな柱の一つが、コミュニティ財団をつくり、支援の枠組みをつくるという形で行政が支えるということでした。残念ながら同選挙には敗北しましたが、コミュニティ財団は市民がつくるものですから、市民の皆さまに呼びかけて仲間とともに自分たちでつくることにしました。

 市民の皆さんに呼びかける際大事にしたのが、どういう社会をつくりたいかを明確にし、その実現のために何をするかをはっきりとつたえるということでした。『市民が主体的に公益を担う社会を実現するために「人の役に立ちたい」と活動している方々へ「活動の力になりたい」を届けます。』この標語を考えだし、これを基に私たちは呼びかけを行いました。

 最近、私たちの財団を支える若い人たちが、それをヴィジョンとミッションとして一言で表現してくれました。ヴィジョン、それは「人の役に立つ」ということです。そしてミッションは、「資金、スキル、情報を社会課題解決に取り組むCSOや人々に届ける。」ということです。設立以来5年、ちくご川コミュニティ財団は、創設者の思いを越えて、財団に集まった思いを同じくする人たちが、このヴィジョン、ミッションを胸に活動し、幅と深みが増してきたのです。

 これまで6年半の弊財団の歩みを述べ、助けてくださった皆さまへのお礼を申し上げます。

 20182月、当時県議でいらっしゃった中村誠二様がワンストップリーガルネットの理事長を務められていた大内田治男先生を紹介して下さいました。同先生は、コミュニティ財団をつくることに共感され、ご存知の方を次々に(仮称)ちくご川コミュニティ財団設立発起人へと誘っていただきました。その中のお一人である森雅徳九州メディカルサービス代表取締役社長は、一人の発起人の立場を超えて市民財団設立説明会を開いて下さるなどしていただきました。お二人には、現在弊財団評議員を務めていただいていますが、ここであらためてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 市長選挙で私を応援して下さった多くの方々にも賛同をいただき発起人になっていただきましたが、古賀暉人先生には最初の発起人としてご寄付を賜り、その資金によりCCF設立準備委員会を発足させ、活動ができるようになりました。暉人先生に心から感謝致します。

 設立準備委員会は、大橋護さん、於保信高さんと私の3人で20188月から始めました。お二人には、準備委員会委員から引き続き弊財団創設理事になっていただき、財団の基盤づくりに精を尽くしていただきました。お礼申し上げます。於保さんは、今年2月にお亡くなりになりました。お礼に合わせお悔やみを申し上げます。

 財団の名称には「筑後川」を使わせていただきました。筑後川連携倶楽部の創設者でいらっしゃる駄田井正久留米大学名誉教授には知恵や方法で大変学ばせていただきました。「ちくご川」という言葉を使わせていただき誠にありがとうございました。

 また、この財団設立のきっかけを与えていただきました国際ボランティア学会に感謝致します。故内海成治大阪大学大学院名誉教授、及び現会長中村安秀日本WHO協会会長には顧問になっていただきました。心からお礼申し上げます。

 201981日、発起人220人と寄付389万円(2019819日まで)により201981日付でちくご川コミュニティ財団が設立されました。多くの方々に発起人になって頂きました。220人の発起人の皆さま方に心よりお礼申し上げます。

 個人的な気持ちを吐露して恐縮ですが、私の意図を理解して発起人になってくれ、今でも応援してくれる高校同級生の皆さんにあらためてお礼申し上げます。

 また、私が市民活動として17年間運営委員や講師を務めてきた六ツ門大学の運営委員会の皆さまには、この財団づくりでも応援頂きました。心から感謝致します。

 更に、久留米りんどうライオンズクラブの会員の多くの方々が発起人になっていただき、今でも引き続き支援をして下さっています。本当にありがとうございます。

  創設役員は、評議員11人、理事9人、監事2人でした。また多くの方々に顧問を務めていただきました。お名前をお一人お一人挙げてお礼を申すべきですが、ここではまとめてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

  財団設立記念会では、薬師寺道明久留米大学名誉学長に来賓あいさつをいただき、大西健丞PWJA-PAD統括責任者に基調講演を行っていただきました。本当にありがとうございました。

 設立後1年半は、ガバナンスとコンプライアンスの重要性を学ぶ怒涛の時でした。この時代財団を事務局長として支えてくださった脇田秀喜様に心から感謝致します。また、定款作成を行っていただき、ガバナンス・コンプライアンスに関する貴重なご意見を頂いた椛島亜希子様に感謝致します。更に、財団ががたがたになりそうになった時、お仕事があるにもかかわらず、時間を多くとっていただき財団組織強化に尽力いただいた本田一光(かずひこ)様に心からのお礼を申し上げます。同様に組織強化の為、監事を務めていただいた藤岡廣子様にも心から感謝の意を表します。

 弊財団は、ガバナンス・コンプライアンスを確立し、それを外部にも宣命するために、非営利組織評価センターのグッドガバナンス認証取得にむけて財団規則を見直し、ないものは新たに作成しました。財団内の意識改革も進め202211月に同認証を福岡県で初めて取得しました。この為に尽力していただいた坂井尚久(なおひと)副理事長及び赤司喜一郎理事/事務局長に心から感謝致します。

 更に更に、ガバナンス・コンプライアンスの弊財団内での確立には、評議員会議長を務められている久原正治先生を始めとする現評議員のお力が欠かせないものでした。本当にありがとうございました。また、設立当初常設の第三者委員会を設け、ガバナンス・コンプライアンスについて意見を頂きました。第三者委員を務めていただきました5人の皆さまに心からお礼申し上げます。

 弊財団は、FS様からの遺贈を基にした子ども若者応援助成から活動を開始しました。この助成が私たちの活動の原点です。故FS様にあらためてお礼を申し、ご冥福をお祈りするとともに、故FS様のご意思を忘れず活動を継続していくことをお誓い申し上げます。ここで合わせて、FS様と弊財団を繋いでいただき、創設評議員も務めていただいた吉武ゆかり様に心から感謝申し上げます。

 弊財団は、20年度通常枠、21年度通常枠及び23年度の通常枠と緊急枠の4つの休眠事業の資金分配団体に採択されこれらを実施済ないし実施中です。また、2021年に設立した災害支援基金は237月豪雨災害の際に大きな役割を果たしました。更にこれに加えて本年2月には子どもの多様な学びを保障する基金「たまきちゃん」を設立しました。これらの設立及び実施にはJANPIAの皆さんやリタワークス株式会社、コングラントの皆さん、更には西日本新聞社様の効果的なご協力があり大いなる助けとなりました。弊財団活動の影響力も増したと感じています。心から感謝致します。また、この間20年度通常枠の課題調査に始まり、全ての休眠事業で評価アドバイザーを務めていただいている中村寛樹久留米大学教授にお礼申し上げます。更に20年度通常枠から始まり、これまで審査委員を務めてきて下さった皆さま方に感謝申し上げます。

 私たちの活動は助成先団体や実行団体の皆さまの活動において役割を果すことができなければ、意味を失います。これまで助成先団体や実行団体の皆さまのご理解とご協力を頂きましたことを心から感謝致します。どうか引き続きよろしくお願いいたします。そして本日は、皆さまの中から多くの方がボランティアとしてこの会の運営に携わっていただいています。本当にありがとうございます。

 財団内部では、庄田清人理事、栁田あかね理事が優れたプログラムオフィサーとして丁寧な伴走支援とファンディングや広報他の能力を活かした働きをしてくれています。弊財団の活動が幅広く深いものなってきたのも2人のお陰です。伴走支援では、本年1月から鬼丸武士POが参加してくれ、益々充実してきました。本年度に入ってからは、2名のパートタイムPO及び2名のPO補佐が正式に弊財団組織内に位置づけられました。石川洸POには、本日の司会をしてもらっています。また、小林PO補佐には、冒頭お見せした弊財団の歩みの動画を作成してもらいました。これらPOPO補佐の活動を坂井副理事長及び赤司事務局長が牟田眞奈美事務員とともに支えています。理事、POPO補佐並びに事務の皆さまに心から心から感謝申し上げます。

 最後に、もう一つ付け加えたいと思います。私は冒頭でCSOを支える枠組みが必要だと申し上げました。弊財団は、その枠組みの案の一つとして、佐賀県方式のNPO等支援ふるさと寄付制度の導入を福岡県各市町に呼びかけて来ました。そのような中、今年度から、久留米市がふるさと寄付制度を活用しCSOに対するガバメントクラウドファンディングGCFという枠組みを設定しました。また、久留米市は、災害支援に関して、企業・CSOに呼びかけ支援連携の為のネットワークを作ろうとしています。久留米市の職員の皆さまのこのような努力に敬意を表するとともに心から感謝致します。引きつづきどうかよろしくお願いいたします。

  最後の最後です。お集まりいただいた皆様に再度感謝いたします。今後ともご支援とご協力をよろしくお願いいたします!

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