お知らせ

たまきちゃんお誕生日会 開催レポート

「たまきちゃんお誕生日会」をふりかえります

子どもの多様な学びの場を保障する基金(愛称:たまきちゃん)設立1周年を記念して、2月24日、久留米大学御井キャンパス(福岡県久留米市)で「たまきちゃんお誕生日会」を開催しました。不登校の子どもを応援する方や、子どもの多様な学びに関心のある方など40名を超える皆さまにご参加いただきました。
当日の様子を、写真や動画とともに振り返ります。

この日は朝から、財団メンバーでお誕生日会の飾り付けや、カフェコーナーの準備からスタート。バースデーパーティー気分を盛り上げます。
第1部はオンライン同時配信もあります。

101593f71a19cc98e9c6bfb5aeb9573c-1740643807.jpg
484eb33568f948d07ea1f8f94232ac20-1740643850.jpg
7842d9652eb1c1a8b6082bd9052e2b26-1740661931.jpg

どんどんお集まりいただき、受付でチェックイン。
5歳から17歳まで、たくさんの子どもたちも来てくれました。会場の「つながるめ」フロアで寝そべったり、初めて会うお友だちと遊んだりして、のびのびと過ごします。

6344403a0b74ddd8c027e3394aa36954-1740645041.jpg
8932b9140e7db276109039036d402ec8-1740645089.jpg

第1部 基金の歩みと活動報告

いよいよお誕生日会のはじまりです!
オープニングは、基金マスコットキャラクター「たまきちゃん」からのメッセージムービー。

続いて、ちくご川コミュニティ財団理事・事業部長の庄田清人が基金の活動報告をしました。
2024年2月1日、協働パートナーの株式会社西日本新聞社、クラウドファンディングの賛同者200名様と一緒に、不登校の子どもの多様な学びを守りたいという思いを込めて、基金を立ち上げました。
この基金で、不登校の子ども(6〜18歳)でフリースクール等利用者を対象とした給付型奨学金事業を運営しています。今年度は8人の奨学生が誕生しました。奨学生のことを「たまきちゃんクラブ」と呼んでいます。

376f0927651522fd91ef882d22abf160-1740645803.jpg
8ff4143a23d450ec38f660c5aa796947-1740645815.jpg

基金賛同者を代表して、福岡県在住の生田裕子さんからお寄せいただいたお手紙を財団メンバーが読み上げます。
一部、ご紹介します。
学校に行けない・行かないお子さんたちもそのご家族も長くつらい苦しい状況にあったことと思います。これからもまだまだ様々な局面に出会うかもしれません。でも、決してお子さんたちを否定しない、そしてご自分も否定しないで、一緒に歩いて行ってほしいと思います。お子さんたちが自分に合った学びの道を見つけ、いい人と出会い、成長して社会の中の頼もしい一員となることを心から楽しみにしております。


生田さんは、たまきちゃんのお兄さんお姉さん基金である「生田幸平・裕子(いくたこうへい ひろこ)基金」を2024年9月に設立されました。こちらの基金では、7人の奨学生(12歳以上のフリースクール等利用者)が誕生しました。

d5c6874845fbe07b7c3b1a47f3c0a2dd-1740646195.jpg

つづいて、たまきちゃんクラブ(奨学生)のご家庭からいただいたメッセージを読み上げました。一部、掲載します。

「この一年、温かいご支援を本当にありがとうございました。奨学金を通して、親以外の大人から『自分は支えられている。認められている。』と感じることが、息子にとっても大きな力になるのだと、改めて実感しています。」

我が家は子ども2人がフリースクールに通っています。親としては、子どもたちの選択を応援したい、選んだ居場所で少しでも自分らしく過ごせるようにサポートしたい、と思っています。ちくご川コミュニティ財団さんのたまきちゃんの存在、そしてご支援くださる皆様の存在に精神的にどれほど助けられたことでしょう。本当にありがたい気持ちでいっぱいです。


7bf6f6c30e4235615ee2c92ae6f99428-1740657089.jpg

続いて、スペシャル対談!西日本新聞社報道センター編集委員の四宮淳平さんと庄田が「たまきちゃんがもたらしたもの」をテーマにおしゃべりします。
四宮さんは学校をはじめとする教育分野全般の取材を担当されています。対談では、基金設立から1年経ってからの四宮さんご自身の心境、報道の視点からの気づきなどを深掘りしていきました。

会場には、四宮さんが書かれた記事を展示しました。
また、西日本新聞くらし面で連載中の「みんなのたまきちゃん」全話(2024年4月〜)も特別展示。財団メンバーの2人が交代で寄稿しています。連載は、今年3月末まで西日本新聞社のウェブサイトで無料公開いただいていますので、ぜひご一読ください。

cc1ac54019b2914783261fca655062cf-1740657859.jpg
60c4c89702e85a0af90c405c0c051187-1740657868.jpg

あっという間の1時間を終えて、休憩タイム。大人は温かいコーヒーやスイーツを片手に、おしゃべり。
子どもはサンドウィッチやピザをもぐもぐ。
ジュースを持ったこどもたちが、あちこちで「かんぱい!たまきちゃんおめでとう!!」。

e2f4958bd23a5cf4dcaf4517d22e8399-1740658844.jpg
e22519e7a088cfb2b4417319c12b4522-1740658856.jpg

ここで、お楽しみ企画!財団インターンの久留米大学生(文学部)、松永朋和佳によるミニクイズ大会で盛り上がります。
「たまきちゃんのあたまのえんぴつの色は?」「筑後川のながさは?」
選択式クイズに全問正解した子どもたちも。

a64fd012ba2e4e9fe22d28604058b15b-1740659114.jpg

第2部 おかねの教室

ここからは、子ども向けプログラム。コモンズ投信株式会社(東京都)様、ご提供の「おかねの教室」です。
たまきちゃんがご寄付で支えられていることから、社会課題解決のためのお金の使い方についてやさしく学びます。
最初の講師は、マーケティング部/ソーシャル・エンゲージメント・リーダー 馬越裕子さんです。

68575eb186ee80256b7c67bfa1d878c7-1740659557.jpg

「おかねってどこからやってくるー?」という問いに「う〜ん」と悩む子どもたち。
「空から降ってくるー?」「水道の蛇口をひねったら出てくるー?」
さらなる問いかけに、思わず笑い出す子も。

d5d8c824f9b3c6a8fe82496dff4fd707-1740659580.jpg
7d36cfaca01da4c559453f5c7b596828-1740659585.jpg

「お金は、誰かのために働くことでもらえるんだよ」
「おうちの方が、みんなのために働いているから、みんなのもとにお金がやってくるんだよ」

ああそうか〜と納得の表情の子どもたち。

さらに、「つかう」「ためる」「ふやす」「きふ」の、4つのお金の使い方について学びを深めていきます。

f2395c88f3a3e2f893e32e3d513a6d43-1740660889.jpg

最後はオリジナル貯金箱づくり。講師を務める、マーケティング部 小暮みなみさんが、お金の4つの使い方に分けた貯金箱の作り方をレクチャーします。
「つかう」のはおしゃれのためのお金に。
「ためる」のは捨てられた犬や猫を助けるためのお金に。

子どもたちそれぞれが4つの箱に願いを込めながら、貯金箱を組み立てて飾り付けします。
大人は、そばで見守ります。

fa0fd264cb5474dfa02e2b565425d250-1740660964.jpg
230cce33bb5111d7b3c0e6b62e85a2cb-1740661365.jpg

こんなふうにつくったよ!前に出て、発表してくれるお子さんも。

5ec8cdcb479d4086c90dc2a24d9c6581-1740659623.jpg

最後は作った貯金箱を持って、ハイチーズ!
みんな、おうちに持って帰って使ってね。

4e1ab0b96fc4f297e981aece6947b3d6-1740659643.jpg

会場参加の皆さまから、メッセージツリーにいろいろなメッセージをお寄せいただきました。

521134ce0bdd257c0ce2c2dbafc7567f-1740661684.jpg

会場、オンラインで駆けつけてくださった皆さま、本当にありがとうございました。
撮影はK-Works 代表の末吉弘聖さん(福岡県朝倉市)です。素敵な写真をありがとうございました。

たまきちゃん白書プロジェクト 2025年3月31日までご賛同募集しています

261c5a3c62c5067c41e36c49e7977956-1740662276.png
2022年から不登校の子ども支援に取り組むちくご川コミュニティ財団は、筑後川関係地域における不登校の現状や課題をまとめた白書「たまきちゃん白書」の発行を目指しています。
白書を通して、不登校や子どもの多様な学びについて、理解者と行動者を増やすためです。

白書の製作費、自治体や教育機関への配布と訪問、啓発活動のための費用として、クラウドファンディングで目標総額100万円のご寄付を募集しています。
▼こちらのリンクよりご支援、シェアをいただけると嬉しいです。
https://congrant.com/project/chikugogawa/14796?spt_route=16h3YKb8FgcxDDMh