お知らせ
たまきちゃんお誕生日会 開催レポート
子どもの多様な学びの場を保障する基金(愛称:たまきちゃん)設立1周年を記念して、2月24日、久留米大学御井キャンパス(福岡県久留米市)で「たまきちゃんお誕生日会」を開催しました。不登校の子どもを応援する方や、子どもの多様な学びに関心のある方など40名を超える皆さまにご参加いただきました。
当日の様子を、写真や動画とともに振り返ります。
この日は朝から、財団メンバーでお誕生日会の飾り付けや、カフェコーナーの準備からスタート。バースデーパーティー気分を盛り上げます。
第1部はオンライン同時配信もあります。
どんどんお集まりいただき、受付でチェックイン。
5歳から17歳まで、たくさんの子どもたちも来てくれました。会場の「つながるめ」フロアで寝そべったり、初めて会うお友だちと遊んだりして、のびのびと過ごします。
いよいよお誕生日会のはじまりです!
オープニングは、基金マスコットキャラクター「たまきちゃん」からのメッセージムービー。
続いて、ちくご川コミュニティ財団理事・事業部長の庄田清人が基金の活動報告をしました。
2024年2月1日、協働パートナーの株式会社西日本新聞社、クラウドファンディングの賛同者200名様と一緒に、不登校の子どもの多様な学びを守りたいという思いを込めて、基金を立ち上げました。
この基金で、不登校の子ども(6〜18歳)でフリースクール等利用者を対象とした給付型奨学金事業を運営しています。今年度は8人の奨学生が誕生しました。奨学生のことを「たまきちゃんクラブ」と呼んでいます。
基金賛同者を代表して、福岡県在住の生田裕子さんからお寄せいただいたお手紙を財団メンバーが読み上げます。
一部、ご紹介します。
「学校に行けない・行かないお子さんたちもそのご家族も長くつらい苦しい状況にあったことと思います。これからもまだまだ様々な局面に出会うかもしれません。でも、決してお子さんたちを否定しない、そしてご自分も否定しないで、一緒に歩いて行ってほしいと思います。お子さんたちが自分に合った学びの道を見つけ、いい人と出会い、成長して社会の中の頼もしい一員となることを心から楽しみにしております。」
生田さんは、たまきちゃんのお兄さんお姉さん基金である「生田幸平・裕子(いくたこうへい ひろこ)基金」を2024年9月に設立されました。こちらの基金では、7人の奨学生(12歳以上のフリースクール等利用者)が誕生しました。
つづいて、たまきちゃんクラブ(奨学生)のご家庭からいただいたメッセージを読み上げました。一部、掲載します。
「この一年、温かいご支援を本当にありがとうございました。奨学金を通して、親以外の大人から『自分は支えられている。認められている。』と感じることが、息子にとっても大きな力になるのだと、改めて実感しています。」
「我が家は子ども2人がフリースクールに通っています。親としては、子どもたちの選択を応援したい、選んだ居場所で少しでも自分らしく過ごせるようにサポートしたい、と思っています。ちくご川コミュニティ財団さんのたまきちゃんの存在、そしてご支援くださる皆様の存在に精神的にどれほど助けられたことでしょう。本当にありがたい気持ちでいっぱいです。」
続いて、スペシャル対談!西日本新聞社報道センター編集委員の四宮淳平さんと庄田が「たまきちゃんがもたらしたもの」をテーマにおしゃべりします。
四宮さんは学校をはじめとする教育分野全般の取材を担当されています。対談では、基金設立から1年経ってからの四宮さんご自身の心境、報道の視点からの気づきなどを深掘りしていきました。
会場には、四宮さんが書かれた記事を展示しました。
また、西日本新聞くらし面で連載中の「みんなのたまきちゃん」全話(2024年4月〜)も特別展示。財団メンバーの2人が交代で寄稿しています。連載は、今年3月末まで西日本新聞社のウェブサイトで無料公開いただいていますので、ぜひご一読ください。
あっという間の1時間を終えて、休憩タイム。大人は温かいコーヒーやスイーツを片手に、おしゃべり。
子どもはサンドウィッチやピザをもぐもぐ。
ジュースを持ったこどもたちが、あちこちで「かんぱい!たまきちゃんおめでとう!!」。
ここで、お楽しみ企画!財団インターンの久留米大学生(文学部)、松永朋和佳によるミニクイズ大会で盛り上がります。
「たまきちゃんのあたまのえんぴつの色は?」「筑後川のながさは?」
選択式クイズに全問正解した子どもたちも。
ここからは、子ども向けプログラム。コモンズ投信株式会社(東京都)様、ご提供の「おかねの教室」です。
たまきちゃんがご寄付で支えられていることから、社会課題解決のためのお金の使い方についてやさしく学びます。
最初の講師は、マーケティング部/ソーシャル・エンゲージメント・リーダー 馬越裕子さんです。
「おかねってどこからやってくるー?」という問いに「う〜ん」と悩む子どもたち。
「空から降ってくるー?」「水道の蛇口をひねったら出てくるー?」
さらなる問いかけに、思わず笑い出す子も。
「お金は、誰かのために働くことでもらえるんだよ」
「おうちの方が、みんなのために働いているから、みんなのもとにお金がやってくるんだよ」
ああそうか〜と納得の表情の子どもたち。
さらに、「つかう」「ためる」「ふやす」「きふ」の、4つのお金の使い方について学びを深めていきます。
最後はオリジナル貯金箱づくり。講師を務める、マーケティング部 小暮みなみさんが、お金の4つの使い方に分けた貯金箱の作り方をレクチャーします。
「つかう」のはおしゃれのためのお金に。
「ためる」のは捨てられた犬や猫を助けるためのお金に。
子どもたちそれぞれが4つの箱に願いを込めながら、貯金箱を組み立てて飾り付けします。
大人は、そばで見守ります。
こんなふうにつくったよ!前に出て、発表してくれるお子さんも。
最後は作った貯金箱を持って、ハイチーズ!
みんな、おうちに持って帰って使ってね。
会場参加の皆さまから、メッセージツリーにいろいろなメッセージをお寄せいただきました。
会場、オンラインで駆けつけてくださった皆さま、本当にありがとうございました。
撮影はK-Works 代表の末吉弘聖さん(福岡県朝倉市)です。素敵な写真をありがとうございました。